1 相続対策の目的
相続とは、相続開始の日から亡くなった人(被相続人)が所有していた財産及び一切の権利義務を包括的に承継することをいいます。
実際に意識されている方がどれくらいおられるかは分かりませんが、実は「相続」と「相続対策」では、概念が全く異なります。
相続は、相続発生の一定時点を指すのに対して、相続対策はその前後のあらゆる期間と行動を指します。例えば、生前贈与も相続対策ですし、親族間で不動産を売買することも相続対策です。
相続は必然的に発生するのに対して、相続対策はあらゆる行動を指すため、明確な目的を持って行っていかなければなりません。
より専門的な表現をすると、相続対策とは、世代間消費や世代間投資(親の収入で子が生活するなど、世代間で消費や投資を分担し合うこと)の最適化の問題であり、その目的は世代を越えた繁栄です。
例えば、住宅取得資金の一括贈与を検討する場合に、その意思決定が与える将来世代への影響を考えてみると分かりやすいかと思います。
現役世代の住宅取得資金の負担が軽くなるとすると、その次の世代への教育投資により多くの資金をかけられるかもしれません。
相続対策における具体的な一つ一つの対策が、将来世代の繁栄という目的に適っていなければ意味がないのです。
つまりは、相続対策とは、世代間消費や世代間投資の最適化により、世代を越えて繁栄していくための手段であるということです。
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